「突然電話して、ごめん。番号は姉貴から聞いたんだ。」
隼人さんはそう言いながら私の隣に腰掛ける。
だけど、そんな風に申し訳なさそうな顔で謝らないで欲しい。
会わないと決めたはずなのに、今、私は嬉しくて仕方ない。
隼人さんの顔を見れるのは今日で最後かもしれないけど、わざわざ会いに来てくれた事一生忘れないと思う。
「――ねぇ優衣ちゃん。姉貴から聞いただろうけど、実は、優衣ちゃんの写真まだ残ってる。」
そう告げると、隼人さんは真剣な表情で私を見つめ、ゆっくり頭を下げた。
「隼人さん?何で頭を下げて……やだ、止めて下さい!!」
その動作の意味が理解出来ず慌ててしまう。
「でも俺は、優衣ちゃんを騙したから。削除するからって約束して、コーヒーに誘ったはずだったよね?」
「そうかもしれないけど、とにかく頭を上げて下さい!これじゃ、まともに話も出来ないです!」
思わず隼人さんの肩を掴み揺すりながら訴えた。

