「あの、どうして…ですか?」
余計な期待はしない様に、黙っていられなくて、思わず口を開いていた。
「姉貴に聞いたと思うけど、個展の事――」
ほら、やっぱり。
私の写真を使いたいって、私に許可して欲しいから。
だから、電話をくれた。
間違っても、変な期待したら駄目なんだから――
そんな風に一生懸命自分に言い聞かせていたのに。
「優衣ちゃんに、会いたい。」
私のそんな努力なんか簡単に握り潰してしまう、隼人さんの甘い声と魅力的な台詞。
嫌なんて、駄目なんて、断れるはずがない。
だって私も会いたいから。
私の会いたいと隼人さんの会いたいは、きっと種類が違うだろうけど。
それでも会いたいと、この胸が主張する。

