ほら、笑って笑って


「あの、どうして…ですか?」


余計な期待はしない様に、黙っていられなくて、思わず口を開いていた。



「姉貴に聞いたと思うけど、個展の事――」



ほら、やっぱり。


私の写真を使いたいって、私に許可して欲しいから。

だから、電話をくれた。


間違っても、変な期待したら駄目なんだから――




そんな風に一生懸命自分に言い聞かせていたのに。




「優衣ちゃんに、会いたい。」




私のそんな努力なんか簡単に握り潰してしまう、隼人さんの甘い声と魅力的な台詞。



嫌なんて、駄目なんて、断れるはずがない。


だって私も会いたいから。


私の会いたいと隼人さんの会いたいは、きっと種類が違うだろうけど。


それでも会いたいと、この胸が主張する。