紘夜は、はぁ、と溜め息をつくと、 「二の腕を刃物で切られた。傷口にタオルあてて、肩の近くを強く結んでくれ」 「は、はい!」 って、傷どこ……? 「今、シャツ脱ぐから、それで結んでくれ」 「えッ !?」 シャツ脱ぐって、 「待って!なんか着るもの持ってくるから」 「そんな事してたら、出血多量で倒れるぞ」 と、言い終わらないうちに、 紘夜はシャツを脱ぎはじめた。