「分かったっ、仕事の邪魔して悪かったわね!これでも食べて、さっさと仕事したら!?」


紘夜にえいっ、とサンドイッチのお皿を渡し、私は踵を返して廊下を走り出した。



「あ、おいっ、なんだよ?これっ…」

戸惑う紘夜の声が聞こえたけど、聞こえない振りをした。





ーーあぁ、謝りそびれた……


そんな事を思いながら、私は廊下を走り続けた。