「何なんだお前はっ、さっきから!」 え? 声がして、目線を上げると、 目の前には、長身の紘夜が立っていた。 「紘、夜……?なんで…?」 「俺は人の気配には敏感なんだよっ。さっきからお前の気配が部屋の外でして、鬱陶しいったらない!」 う、鬱陶しいってー… 「ヒドい!そんな言い方しなくてもいいじゃないっ」 「本当のことを言っただけだ。そわそわした気配が気になって、仕事にならん!用があるなら、さっさとしろ、さっさと!」 むかっ