冷たい雨に咲く紅い花【前篇】



プツ、

俺は携帯を切ると、

銃を握りしめていた右手の力を一瞬軽く抜き、
銃の黒いグリップを軽く上に振り、

馴染む握りを確かめた。



よぎる過去の思い出と、
過去の敗北感を消し去るように、


俺は、殺気のするもとへと、



ひとつの呼吸とともに


駆け出した。









さぁ、ケリをつけようか。



緋刃。