「夕、綺さん?……夕綺さん!」 愛してないと、抱き合った緋刃を庇うためか、 愛してないと、手助けした紘夜を庇うためか、 わからない。 けどーー 夕綺さんは私より一歩早く、 重なる銃声の中に、 飛び込んでいた。