新しく〝祖父〟〝父〟と〝兄〟〝姉〟ができた。

家族が増えて嬉しかったのも束の間、



その関係は、
家族と呼ぶには、

あまりにも、残酷だった。


謎が多く、いつも険しい表情の〝祖父〟

穏やかで優しいが〝祖父〟の顔色をうかがう〝父〟

俺には一切興味を示さず、いないものとして扱う〝兄〟

俺に感情のままあたり散らす〝姉〟



母さんは、

すぐに壊れていった。



薬と酒に溺れ、


あっという間に死んでしまった。


この屋敷にきて、
母さんが笑う所をみた記憶がない。




そんな時、

あいつに会った。