「紘夜!」


名を呼び、私は駆け出す。




「ガゥンーーッ」
「ガゥンッ!」


重なる銃声。





そして、

舞い上がる、紅い色。



紅い花びらが舞い散るように、


紅い雫が、


飛び散る。






紅い、紅い色で



目の前が、





紅く、染まった。