「え?」 終わりに、ってーー 問いかけようとした、 その時、 「夕綺、こんな所にいたのか。広間で婚約者がお待ちだ」 現れた、 正装の男性。 長身で、理知的な眼鏡をかけた、その人。 すぐに、紘夜のお兄さんだと、 気付いた。 似ている、切れ長の目元。 黒い髪質。 外見は似ていた、けど 雰囲気は違った。 この人は、完璧過ぎる気がした。 近寄りがたい。 紘夜も怖くて、 人懐っこいとはいえないけど、 大丈夫といいながら無理をするから、 どこか、 放っておけなくて、 目が離せなかった。