〝紅い闇〟
自分の血に
他人の血に
染まりながら、
傷つきながら、
紘夜独りで背負え、と?
「ど……して?だって、紘夜は弟なんでしょう?
なんで、そんなーー」
「弟といっても、腹違いよ」
「でも、」
「兄と私の母は香港マフィアのわりと大きな勢力の娘でね。父とは祖父が決めた、いわゆる政略結婚だった」
香港、マフィア……
政略結婚……
思いもかけない言葉の数々に、言葉を失ってしまった。
「逆に紘夜の母親は普通の日本人。
ずっと、つき合っていた人だったようだけど、別れさせられた。
真影の〝裏事業〟を拡大させようとしていた祖父によって、ね」
〝裏事業〟
それが、
前に聞いた、〝暗殺者の育成〟
「母が病死して、しばらくすると父は再婚した。ずっと思い続けた日本人と。
彼女には連れ子がいたわ。
それが、紘夜よ」
え?



