「……大丈夫だ」



触れられた実織の掌を、

俺はしっかりと握りしめた。



血まみれの俺の掌で、
実織の手も紅く染まった。




ごめんな


こんな俺で




やっぱり

俺はお前を紅く染めてしまう。


綺麗なお前を

血なまぐさい色に染めてしまう。




それでも、