頭が上手く回らない。


傷のせいか、

嫉妬のせいかーー……



ダメだ。
しっかりしろ!


気持ちを立て直すため、
傷の痛みを誤摩化さずに思い出す。


熱く、
冷たい、


カラダの痛みを。



「ーーっく…」

気を失いかけていた様だ。


傷の痛みとともに
辺りの景色が一気に目に飛び込んできた。