「久しぶりだなコーヤ。まだ一人で真影の罪を消そうと足掻いているのか?」
馬鹿な男だ、と付け加え、
俺の背後から現れた赤髪の男、
緋刃は、俺の足元に倒れる大柄の男を足で蹴り叩いた。
「いつまで寝てる、さっさと起きろ!
コーヤたった一人に手こずってンじゃねぇよ」
うぅっ、と呻きながら大柄の男は立ち上がり、緋刃に頭を下げた。
「すみません、ジンさん…」
大柄の男の言葉が終わる前に、
ガゥン、ガゥンー!
「ぐっ、はっ…」
容赦無く撃ち抜かれる、俺の右足。
紅い血が
きしむ俺の鼓動とともに、流れ出す。
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