家族という名の繋がりにしがみつくことも、 ただひとりの、友人もー… 全て捨て、 親父の遺志を継ぐと、 決めた。 そのためだけに、俺は存在している。 それだけが、俺の存在理由なんだ。 そう、 そうだ……。 覚悟を決め、 俺は車の灰皿で、 煙草を揉み消した。