煙草の匂いに包まれ、 気分を切り替えたはずなのに、 チラとよぎる、実織の姿。 怒るだろうか… でも、やらなくてはならない。 俺がやらなくてはならない。 親父と約束した。 そのために、 俺は16のあの日、すべてを捨てた。