「やっぱり、お兄ちゃんかー。拒否って?何かダメ出しされた?」


う……



「カ、…カレ…シ?」



ごにょごにょ、と小さな声で呟く。


な、なんか…
言葉にすると、照れる!


「え?なに?聞こえないよ、ミオ…」


カララン、

世菜の言葉を遮るように、店のベルが鳴った。


「いらっしゃいませ」

世菜と私の声が重なり、お客様を迎える。


ーーが、
来店した人影に、私は息を飲んだ。