「きょ、今日はそろそろ帰った方がいいよ。静音さんが心配してるよ、うん!」 ぐいぐい、 と、私は両手で紘夜の体を玄関から外に、押し出す。 「なんだよ、押すな実織」 「おい!軽々しく、オレの妹の名を呼び捨てにするな」 ピキーン、と またジュン兄の眉が上がり、顔が怖くなる。 ひーー! 「こ、紘夜っ、お願い今日は帰って…」 このままじゃジュン兄がブチ切れちゃう~ 塩でも掴んで投げつけそうな迫力のジュン兄。 私は早く紘夜が帰ってくれることを願っていると、