「……どうして、学校に?」
私は紅い色の傘の中で、静音さんに尋ねる。
「実織様が無事元の生活に戻られたか、気になって…。
紘夜様に様子を見て来る様、頼まれました」
「え、紘夜が?」
「本当は、実織様に気づかれない様に、との事だったのですが、
……わざと実織様に見つかる様に車を停め、傘をお渡ししようと」
「どうして……」
「実織様に、紘夜様を救って欲しくてー…」
救う?
私が、紘夜を?
私は紅い色の傘の中で、静音さんに尋ねる。
「実織様が無事元の生活に戻られたか、気になって…。
紘夜様に様子を見て来る様、頼まれました」
「え、紘夜が?」
「本当は、実織様に気づかれない様に、との事だったのですが、
……わざと実織様に見つかる様に車を停め、傘をお渡ししようと」
「どうして……」
「実織様に、紘夜様を救って欲しくてー…」
救う?
私が、紘夜を?



