『いいか?実織(ミオリ) 絶対オレが迎えに行くまでバイト先で待ってろ! いいな!?』 心配性の兄、ジュン兄の携帯越しの声に、 「大丈夫だよ、ジュン兄。周り灯で明るいし、暗い道はダッシュで帰るから」 そういって、暗い路地裏を走りながら元気に笑った。 『バカ!甘いんだよ、お前はー』 ジュン兄の過保護ぶりに、 心配し過ぎ、 そう言おうとした時