気付くと、 私の涙が FAX用紙にポタポタと落ちて、 ジワリと広がり、染みになった。 「実織!? どうした?」 驚いた様に、 ジュン兄が私の肩を掴んで、顔を覗き込んだ。 肩が、 熱い。 ついさっき、 紘夜に抱きしめられた体が、 熱いよ。 熱いよ、紘夜ーー