「あ、ありがとう…」 紘夜の黒いジャケットに袖を通し、 気付く、 甘い、紘夜の煙草の匂い。 ジャケットは大きくて、 私をすっぽりと包み込んだ。 なんだか、 紘夜に包まれているみたいで、 恥ずかしくて、 自分の顔が赤くなるのが分かった。