「ああ。音からして、ライフルじゃないな。 リボルバーか。 スタームルガー・ブラック…いや、レッドの方か?」 「ブッ、ブラックでも、レッドでもどっちだっていい!!」 淡々と分析する紘夜に、 体も声も震えながら、 私は言った。 「大事なことだ。銃の種類が解れば相手が特定出来る」 「特定、って、そんなに敵多いの!?」 「ん?まぁな」 そんな、あっさり…… 「俺は様子観てくる。お前はここで…」 「一人にしないでっ!!」 ガッ、 と、紘夜の黒いジャケットにしがみついた。