冷たい雨に咲く紅い花【前篇】

「でね、花を飾りつつ紘夜の弱みを探すの!」

「ーーは?」


実織様の突然の発案に、
私としたことが情けない声を出してしまった。



「あ、あの……実織様?」

「いつもいつもイジワルで上から目線で、悔しいじゃない!?だから、見返してやるのよ♪」


振り返り、
素敵な笑顔を向ける。



その笑顔に思わずうなずいてしまうところを、私はなんとかとどまる。



いえ、あの…
いつの間にそのような考えに?