「……なんなんだ、一体…」 俺は机の上から【BLACK DEVIL】の紙箱を手に取り、 同じ黒に金色のラインが入った煙草を一本口にくわえると、 鈍色のライターで火を点けた。 ジジ、と燃え、紅く火がともる。 甘い匂いが、辺りを包む。 深く吸い込み、 一つ、大きな溜め息とともに、 煙が舞い上がった。 窓際の壁に寄り掛かり、 その煙りの行方をぼんやり眺めていると、 ふと、視界の端に窓の外が映る。 そこには、眩しい程の笑顔があった。