消し去るように、 俺は洗面所の蛇口を思い切り開き、 頭から水をかぶった。 びしょ濡れの頭をタオルでガシガシ拭きながら、 俺は血だらけの服を新聞紙に包み、 クローゼットの奥に押し込んだ。 今度、 いつもの医者のところに行った時にでも、 処分してもらうか。 あいつなら、 〝吉水(ヨシミズ)なら 慣れてるからな。 またか、 とグチの一つも言われそうだが、 俺もそれはもう慣れていた。