ナンパ君だ、ださい。

「尚哉!あいつ病院行きやっ。」

うぉっ!関西だ・・・でも怖いよぉ

尚哉?さんの隣に関西系の茶毛の男がげらげら笑いながら来た。

「君大丈夫?怪我、ない?」

もう1人の男の人が私に優しく聞いた。

「えっあ、はい。大丈夫だと・・・おも・・・います。」

私は、安心したのか目頭が熱くなってきた。

「あ゛ぁ゛!尚哉っ翔が女の子泣かせたで!」

「え゛ぇ゛!俺じゃねぇよ。」

そーだよ。私が勝手に泣いたのに・・・

「ちょっ君大丈夫?」

翔さん?は、私の背中をさすってくれた。

涙でよく見えなかったけど、その人は、落ち着いたブラウンで肩までつく髪の毛。眉毛を下げて心配そうに私を見ていた。

「お前、名前は・・・。」

尚哉さんがポケットに手を入れながら聞いてきた。

「ゆ、夢・・・です。」

何かされるのかなぁ。怖いよぉ。

「夢ちゃんかぁ。いい名前やなぁ。俺はー。」

「お前の名前なんぞあとででいいわ!。」

翔さんは、言葉をさえぎった。関西系の人は「「なんやとぉ」」
と言って文句を言っていた。

名前ぐらいは聞きたかったな。

「おめぇら。俺が聞いたことを奪うんじゃねぇ。」

尚哉さんは切れ気味に言った。

「あっあの・・・さっきは、す、すいませんでした。」

「ええねん、ええねん。」

関西系の人は笑いながら言ってくれた。

「お前手首見せろ。」

尚哉さんは何かに気づいたのか私の手首をじーっと見ていた。

私の手首が何かしたのかなぁ。

「手首ですか?。」

私は手首をだした。気づくと私の手首に赤い線が4本くっきりとついていた。

「やっぱり・・・お前よくこんなあざで大丈夫って言ったな。」

「いやっ私今気づいて・・・すいません。」

尚哉さん絶対おこってるよぉ。

「誤ることない。手首冷やすから来い。」

私は手首を引っ張られながら車に乗らされた。