蒼空の向うへ



「ふあぁ・・」



残り二分現在。



「ちょ・・雫。欠伸している暇あったら走れ」




雫が欠伸しながらドリブル中。



「私相手にコレって・・。つまんないでしょ?空」



「いや、つまらなくは・・・・」



「てゆうか、体力なさすぎー」


ダンダンッ


とドリブルする音が体育館内に響く。


既に勝敗はこの時点で決まっていた。


先ほどの男たちは、今や床に這い蹲った屍と化している。


「今日の夕飯は何かな~?」


既に男たちを視界に写していない雫は暢気にそんなことを言っていた。


夕飯作るの僕だけどね。


「ハァー。あんたらさっさと逃げた方がいいよ?」

「ひ、ひぃーーー?!」
「すいませんですたーーー!」
「わぁぁぁっぁぁぁ!!!」


・・ですたって噛んじゃった・・。