「僕には・・雫しか・・居ない」


「そんなことない!!!!!」


「・・そうかもね。さ、教室戻ろう。あ、授業始まるから教室まで送れないや。ごめんね?」



「・・っ。ううん。大丈夫!じゃ、また放課後~!」



「うん。バイバイ」



一瞬苦痛にゆがんだ顔をした雫だったが、すぐに元の顔に戻りいつもどおりの笑顔になった。


僕はそんな雫に手を振って、教室へと戻る雫を見送る。









「ごめんね・・・」







そう、小さく呟いて...