「てゆうか、階段から落ちて怪我してない?」



「擦り傷がいくらかあるくらいで、たいした事じゃないよ」



「本当に?」


「本当に」


「絶対絶対本当?」


「本当だって」


「・・嘘ついてない?」


「雫は心配しすぎだよ・・」


苦笑しながら、雫の頭を撫でれば、雫が顔を俯かせながら口を開いた。



「心配、するよ。空は、何も言ってくれない・・」


「そんなことないよ。雫には一番たくさん言ってるよ」


「嘘っ!!」


「嘘じゃない。それに・・・僕には雫しか居ないんだよ?」


ハッとした顔をした雫が僕を見上げる。