裏庭に着くと、既に雫が居た。


「ごめん。待たせた?」


「平気ー。それよりも、お腹が平気じゃなーい!お腹すいたーー!!」


「はいはい・・。全く・・。今日も起きれなくて結局朝ごはん来なかっただろ?」



「起きれない・・。でも、空の朝飯食べたい・・」



「お前の部屋キッチン付いてないし。お前の部屋まで朝ごはん運んでいくの面倒だし。」



「ケーチ」


「何だって?」


そう聞き返しながら、スッと雫の膝から弁当をとる。


「あぁ!!My弁当!!!」



「ねぇ、何ていったのかな?」


「な、何にも言ってません!!!!!!」


「そう」


弁当を膝の上においてやれば、パッと顔が明るくなる。しかも、尻尾と耳まで見えてしまう・・・。犬か!!