「それと、ホイッ。」


「った!・・ありがと」




雫の方に綺麗に弧を描きながらチュッパを投げた。



雫はそれを見事、頭でキャッチしてお礼を言った。



「じゃぁね」



僕はそれだけ言って、雫の部屋を出た。



エレベーターに向かいながら、チュッパを懐から出してなめ始める。



甘い味が口の中に広がっていく。



カランッ



口の中でアメを転がしながら、僕は学校に登校した。