蒼空の向うへ

「やぁっと空君の試合が見れるんだよ?俺超待ってたんだから!」


ニッコニッコ笑う啓太。先ほどまで眠そうに欠伸をしていた姿は何処へやら。



「啓太、あんまり期待しすぎて撃沈するなよ?」


そんな啓太に一応釘を刺しておく疾風。



「良くある事だな。期待しすぎて実際そこまでのレベルじゃないってパターン」


冷たく言い切った有志だが、その瞳はしっかり空を見ていた。


「俺の目に狂いはないよ!空君は絶対にヤッてくれるよ」

「俺も、あの一年生には期待したいな」


そんな啓太に、心が賛同した。



「心もか!?」

心が賛同したことで、他3人が驚愕の色を顔に表した。


「なぁんか、他の人と違う気がするんだよね」

そう言いながらブツブツ言い続ける心。


「あぁ、そう言えば心。今日の朝はミーティングだって言っただろ?何でこなかった?」


たった今思い出したかのように、有志が心に聞いた