「でもさぁ、本当良かったよね~?」


突然そんなことを言い出した啓太に顔を向けて有志は聞いた。


「何がだ?」



「だってさ、あの早瀬川中の二大勢力がうちに来てくれたんだよ?」


「あ、それは言えているよね。これでまた強くなれる要素が出来たね」


点数をつけながら心が言った。


「まぁ、そうだな」


「だけど・・期待出来そうな奴が他に居ないのは残念だねぇ~?」


再びふわぁと欠伸をした啓太を小突きながら有志はその通りだと思った。


今やっているA対Bの試合を見ていても分かるが、どいつもこいつも目立とうとばかり。Aは早瀬川の2人が引っ張っていっているからどうにかなっているが・・。


「まぁ、Bは全員落ちだね」

サラリと笑顔で言った心に少しだけ恐怖心を抱いた有志だった。


「どっちにしもてほら。28対11でAの勝ちでしょ?」



ニコッと笑いながら、たった今終わったばかりの試合の結果を報告された。



まぁ、当然の結果といったらそうだが・・。