星の流れに 風のなかに 宇宙(そら)の掌に


二ヶ月以上も

狭い場所に閉じ込められていると、



日記を書いたり、



本を読んだりする気力が



完全に損なわれてしまった。





どんな情熱も、

やさしさも、

人間らしい感情も、




僕にはもう

心の底から沸き起こってくることが

ないように思われた。



僕の心は石のように硬く、


そして、動かなかった。