「龍次(りゅうじ)、 彼女がいるのか? 俺にも読ませてくれよ」 源さんが 真璃亜からの手紙を のぞき込むそぶりをするが、 無理に手紙の内容を 読むようなことはしない。 背中の龍の刺青が 見事な源さんは、 薄い毛布に包まって 寝転がりながら、 外国人マフィアのLeeさんに、 網走刑務所で見たダイヤモンドダストは 一生忘れられないな、 という話しをしている。