「はじめまして、今もう一人来るから」

「えっ?」



「こんばんは」



ビビビビビビィィ



えっ?何?ヤバイ!!
「やっぱり、ヤバかった?」
桜は知っていた。さすが、親友。だったら、どうして?
私には、結婚したいと思ってる彼氏が・・・私の人生設計が・・・
彼の名前は《泉》
ボクシングをしていると言う彼は、私のタイプにぴったりだった。
会話OK!
容姿OK!
何よりも、心のトキメキを抑える事が出来なかった。

これが本当の人目ぼれなんだ・・・



言葉の一つ一つが、しっかりインプットされる。動作の一つ一つも確実に焼き付けられていく。


あっという間に時間が過ぎた。

「今日はありがとう。友に紹介出来て良かった。」

桜の言葉で我に返った。

そうよ!桜の彼氏を見に来たのよ。あ~楽しかった。世の中には、いい男がいるものね。さっ、帰って、彼氏に報告しよっと!