暗く…暗く…暗く…
そこに一人の少女が立っている。
何故ここにいるのかと考えてみると自分の夢なのだと理解はするが、今いる場所は夢ではないのだと感じさせてしまう。

ミコト…

どこからもなく声が聞こえる。少女=ミコトはあたりを見回した。
しかしただ見えるのは光のない景色ばかりである。
「あなたは、誰なの?」
そう呟いてもその言葉の答えが返ることもない。

…ミコト…

声がまた響く、

来い……ミコト…本来の世界に…