ぽかん、とする”彼”にあたしは続けていった。 「あ、朝、駅のホームで、見たんです!」 近くで見るとすごく整った顔に思わずドキッとした。 所謂(イ ワ ユ ル)、イケメンってやつ。 「あー、たぶん居た。」 そんな自分の行動に曖昧な返事をする”彼”。 「あ、あの、今気づいたんですけど・・・3年生、なんですね」 ネクタイの色が違うことに気づいてあたしはそう言った。 「え?そうだけど、って・・・俺のこと・・・知らないの??」