職員室を出て3階の教室まで駆け足で階段を上った。 廊下の窓から雨雲が見えた。 「うそー雨降っちゃうじゃん!」 雨雲のせいか、薄暗い廊下を通る。 教室にはもちろん、ろうかにも生徒はいない。 「気味悪っ」 そう呟いて、机の上に置いたままだったカバンを肩に掛けた。 そして、また駆け足で廊下を通って階段を下りる。 靴箱まで来ると、あたしは思いっきり口を開けた。