last Day



階段を降りて

三年の下駄箱に向かう途中、

見覚えのある、女が居た

後ろ姿だけで分かった

長い茶髪の髪

スタイルのいい体

150も無いくらいの身長

全部全部覚えていた

「ななみ!」

ビックリしてこっちを振り返るななみ

「なな…み?」

もしかしたら違う人なんじゃないかって

思ったからもう一度名前を呼ぶ

「直樹じゃん!なにやってんの?」

ハスキーな声

笑うとエクボが出る頬

大きい目

すべてがすべて、忘れられない女だった