記憶の断片

『その代わり?に≪家族≫になって下さい』


ん?


なんだって?

家族?

まぁいいんだけど?

そんな簡単に決めていいの?


『駄目だったらいいんです。』


「イヤイヤ駄目じゃないよ?でも会ったことない俺でもいいの?
悪い奴じゃないかも知れないよ?」




『大丈夫、そんなことないよだって、
悪い人だったら、こんな大きな金庫見たら
目の色変えて私に飛びついて来るはずだもん』




と冷静に静かに、まるで経験したかのように
淡々と言い放った。



「そうか、それもそうだな・・・・

んで、俺達、家族になるんだから、敬語とか無して普通に喋ってな?
俺もそうするから?   ネ?」


『うん、解った。でも、吹雪さんは「さん」付けで呼ぶね。
他の人もそうだけど、なれないから。』