幸福論

「そうだよ。
おばあちゃんは、最高なの。

『咲ちゃん(ママ)は、ウチおいで?

亮(パパ)は、大学を卒業しなさい。

亮が仕事しっかり出来るまで、あたしが咲ちゃんと赤ちゃんを守るから。』て、その日の帰り道おばあちゃんがパパとママに言ってくれたの。

それで、全部、ママは、おばあちゃんに任そうと思ったんだ。」






パパのママ、おばあちゃんのこの言葉は、ママを勇気づけてくれたっていつもママは言ってる。

おばあちゃんみたいな素敵な人になりたいとママはそう私に教えてくれた。

ママは、おばあちゃんにお世話になってお兄ちゃんを産み育てた。

パパは、ママを幸せにしたくて、一生懸命勉強して大学を卒業した。

そして、パパは、ママとお兄ちゃんを東京へ呼んだ。









「東京でママは愛ちゃんを産んで、パパは、いつも家族を一番に大事にしてくれたから、すごくママは幸せ。

あの時、お兄ちゃんを産んで良かった…。

ホントに良かった。

おばあちゃんが優しくしくれて、パパもママを凄く大切にしてくれたから、ママは頑張れたの。

今も、みんながママの元気の素。」






「元気の素?」







「そうよ。

パパとおばあちゃん、それに裕太(お兄ちゃん)と愛ちゃんが、ママを元気にしてくれるの。

ママは、家族が大事。

ママは知ることが無かった温かい家族をママは作りたいって思ったの。

それが今、出来てるでしょ?だから、今、ママは、幸せなの。

おばあちゃんの傍に行くのが今、すごくママ、嬉しいのね。

やっと、恩返し出来るって…。」







「恩返し?」







「そう…、恩返し。」







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