どうにか体勢を持ち直した私。
「セ…、セーフ…」
「あんた、マジ、鈍臭い…わ。
天然ちゅうか、なんちゅうか…。ある意味幸谷先輩、可哀想や…」
「…そんなことないもん…」
「あるやろぉ。
黙ったままやったら、パーフェクトやのになぁ」
「何それ…」
「そのまんまやん(笑)。」
4人で、キャーキャー騒がしいまま、慌ててクッキーを食べた。
楽しい時間。
私には、味方が居るから大丈夫。
でも、まだ、少しだけ胸のもやもやが消えない。
でも、大丈夫。
楽しい毎日が始まりそうな予感。
きっと、涙を流す夜も少なくなるはず。
