教室の前に着くと、中にはなぜか琢斗とヨウがいて、2人でなにやら真剣に話をしている。


途中からで何の話かわからなかったし、2人があまりに深刻そうな顔をしていたから


邪魔しちゃいけない。


そう思って教室を後にしようとしたら…












「俺、持田のことなんて何とも思ってないよ。」


私の大好きな人の、


耳を疑いたくなるような、悲しい声が聞こえた。




その声はあまりにもはっきりと私の耳に届いて、私は思わずその場をあとにした。




というよりも、逃げたんだ。私はその現実から…



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たぶんあれは、神様が与えた私へのバツだ。


弱虫で、気持ちを伝えられずにいた私。


それなのに、自分のいい方に期待しちゃってた私。


そんな私に現実を見せてくれたんだ、神様は。