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今日はトーヤの大事な試合。


分かってるけど、こんな私をトーヤには見せたくない。




「絶対、こいよ」


ごめんね。




…それにね、なんとなく気づいてるんだ。


トーヤのその言葉は、幼なじみに向けた言葉だけじゃないでしょう…?




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枕にうずくまって、私は今日1日が淡々と過ぎていくのを待った。


ベッドでゴロゴロしても、テレビをなんとなくつけても、雑誌を意味もなくぱらぱら捲っても、やっぱりどこか落ちつかなくて


一人で過ごす休日ってこんなに暇なんだって改めて実感する。


さっきは外に出たくなかったけど、家にいてただなんとなく過ごす時間はあまりにも長い。


とりあえずこういう時は、図書館にでも行こうか。


仮にも受験生だし…


それにこのまま家にいても、嫌なことばかりが頭をぐるぐるしちゃうから。