なんで、みんな誰かの一番になれないんだろ?



「村元遠哉!」


「はいっ!!」


最後まで、元気な遠哉。











いつも、私たちのムードメーカーだった遠哉。




あなたのその明るさで、私たちがどれだけ救われたかわからないでしょ?




いつもいつも亜子に邪険に扱われて可哀想だったけど、




私は遠哉が男らしくて、誰よりも亜子のことを考えていたことを知ってるから。




いつか、二人がうまくいくことを本気で願ってた。




でも最後まで、進路を教えてくれなかったね。


どこに行くのかも、就職するのかも進学するのかも私にはわからないけど、




いつかフラーっと私たちの元に帰ってきて、今と変わらない笑顔を見せてくれるって信じてるよ。