どんな他愛もない話でもいいよ。
琢斗とたくさん話がしたいんだ。
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それから私たちは、たくさん語り合った。
といっても琢斗は元々口数が少ないから、私の下手くそな会話に時々相槌をうってくれるか、無言で笑ってるだけ。
それでも私には、幸せな時間だった。
でも楽しい時間程あっという間で、つまらない時間は本当に長い。それが現実。
「学生の皆さんは集合してください」
そんな無常な放送が流れて、私は夢から覚める。
「もう終わりなんだね…寂しいや。」
私たちは腰をあげる。
『もう少し琢斗といたい』
胸の中に閉まった想いは、言えないまま。
静かな部室。
背を向ける私たち。
ブーーーー
ブーーーーーーーッ
でも、
私をその空間から引き戻そうとするように、無機質な携帯のバイブがメールの受信を知らせた。

