あれから数日、志穂は、珠の部屋にいた。
「どした?」
「んー、なんかなぁ」
志穂は、珠のベッドでゴロゴロしている。
「ん?」
「珠はさぁ、一義に彼女居た事何とも思わんわけ?」
「なして?」
「だってさぁ、知らんとこで彼女つくっとったんだよ?」
「それなら祥介だって、中学校の頃、居ったじゃん」
「でもさぁ、ウチらも見た事あったこじゃん」
「ウチ、知らんよ?」
珠の返答に志穂は、ガバッと上半身を起こすと悩んでますポーズをとる。
「…だったら、何か嫌って気持分かる?子供の独占欲かな?」
ポソッとつぶやくように言った言葉は、珠の耳に入った。
「もしかして、気になる?」
「は…?私が一義を?…あり得なくない?」
「そう?だって、あたしは、ただたんに『この人が将来、一義の奥さんになるかもしれん人か~』って思っただけだもん」
「マジ?」
「マジ」
「………」
「………」
「…………」
「…………」
「……………」
「……………」
2人の間に沈黙が流れる。