「彼女…?」
「え…
あっ…私…ヤバくない!!」
「あたし、隠れとくから2人して一義のとこ行って
女1人と男2人なら、誤解されないと思うし!」
こそこそと作戦を練った結果、志穂と祥介だけが出て、誤解を解くことに決まった。
「あの…」
「あ…」
「志穂に祥介!?」
志穂と女性の間で沈黙が流れる。
「あの…今日、3人で来ただけで、別に私、一義と付き合って無いんで安心してください!」
「え…あっ…そう?」
「そうです!」
志穂は、強く肯定した。
「そっか…ならまたね、一義」
そう言って女性は、いなくなった。
「………てか、珠は?」
「あそこ」
祥介が指した、浴衣売り場の影から珠が走って来るのが見えた。
「さっ、小物買いに行こ!」
珠も合流し、志穂の明るい声で4人は、小物売り場へと歩き出した。
